クラミジア感染症は原因無く発症することはありません。
どの病気にも言えることですが、病気を発症するということには何かしらの原因があります。
今回の記事では、クラミジアの感染原因と感染経路について詳しく解説をしていきます。
クラミジア感染症の原因とは?
クラミジア感染症にかかってしまう根本的な原因は、クラミジア・トラコマチスという細菌に感染することです。
この細菌が人体に侵入して増殖をすることで、細菌が増殖した患部が炎症を起こします。
クラミジア・トラコマチスはインフルエンザウイルスのように空気感染することは無く、原因菌に直接接触することによって感染します。
また、皮膚に接触しただけで感染することはなく、粘膜に接触をすることで感染をします。
クラミジア感染症の感染経路とは?
クラミジアの感染経路として最も可能性が高いのが「セックス」による感染です。
上でも書いたように、クラミジア・トラコマチスはヒトの粘膜に繁殖します。
また、クラミジア感染症に感染するのは、原因菌が粘膜に接触してしまった場合です。つまり、ヒトの粘膜同士が接触することで感染するということですね。
日常生活において、ヒトとヒトとの粘膜が接触するという状況はセックス以外ではほとんど考えられません。
なので、クラミジア感染症の感染経路の9割以上がセックスが原因となる感染ということになります。
また、クラミジアの感染確率は非常に高いので保菌者とのセックスには注意が必要です。
セックス以外の感染経路はある?
クラミジア感染症の感染原因の9割以上がセックスですが、セックス以外での感染の可能性もあります。
感染の可能性として考えられるのは粘膜が接触する可能性のある「ペットボトルの回し飲み」などです。
口の中に繁殖したクラミジア・トラコマチスがペットボトルの飲み口を介して感染するというケースですね。
ただし、ペットボトルの回し飲みで大量のクラミジア・トラコマチスに感染する可能性は低いので、たとえ保菌者と回し飲みをしたとしても感染する確率は低いと言えます。
また、銭湯や風呂などでの感染を考える人もいるかと思いますが、クラミジア・トラコマチスは熱に弱いので、保菌者と一緒に入浴しても感染することはありえません。
基本的には、粘膜同士の濃厚な接触がなければ感染の可能性は低いと考えて良いでしょう!
キスで感染することはある?
クラミジア感染症の感染経路として「キス」での感染を不安視する人もいると思います。
結論から言えば、キスでクラミジアに感染する可能性は十分にあると言えます。
しかしながら、上でも書いたように粘膜同士の濃厚な接触がなければ感染する確率は低いです。
なので、唇同士をあわせるだけのソフトなキスであれば感染する可能性は低いと言えます。
逆に、舌同士を絡ませるようなディープキスのような場合には感染する確率は高くなります。
セックスでの感染の次に多いのがディープキスによる感染であると言われています。
具体的な感染経路について
クラミジアは粘膜同士が接触することによって感染すると書きましたが、具体的な感染経路を考えてみましょう。
粘膜同士が接触するパターンとしては基本的に以下の5つのパターンが考えられます。
- 性器の粘膜同士の接触(通常のセックス)
- 口の粘膜同士の接触(ディープキス)
- 性器の粘膜と口の粘膜の接触(フェラチオ・クンニリングス)
- 性器の粘膜と肛門の粘膜の接触(アナルセックス)
- 肛門の粘膜と口の粘膜の接触(肛門舐め・リミング)
クラミジアは性器だけに感染すると思っている人も多いですが、クラミジアは口や喉、肛門や直腸にも感染します。
なので、性器の粘膜だけでなく、喉や肛門の粘膜からも感染をします。
男性がコンドームを付けれていれば絶対安心ということではないので注意をしておきましょう!
母から子への感染もある
クラミジアは上で紹介した行為によって感染しますが、それ以外にも出産時に母から子への感染をするケースもあります。
出産時に赤ちゃんは産道(子宮頚管)を通って生まれてきます。
この時に、母親の子宮頚管がクラミジアに感染をしていた場合は、赤ちゃんの粘膜にクラミジアが感染してしまうことがあります。
生まれたばかりの赤ちゃんは身体が弱い状態ですし、クラミジアに感染するのは望ましいことではありません。
肺炎や結膜炎などの原因になるので、妊活をしている人はしっかりと性病検査をうけておくようにしましょう。
肉体関係のあった人がクラミジアに感染していた場合
クラミジアは上でも書いたように、非常に感染確率の高い性感染症です。
状況によって感染確率は変わりますが、感染確率はだいたい50%以上であると言われています。
なので、感染者と一度セックスをしただけでも感染してしまう確率は十分にあります。
特に、不特定多数の人とセックスをした経験がある場合、早めに検査を受けることをオススメします。
クラミジア感染者は自覚症状が弱いので、知らず知らずの内に症状が進行していってしまうので早い段階で検査を行い、早期発見・早期治療をすることが大切です。。
まとめ
クラミジアの感染原因・感染経路は基本的にセックスかディープキスによるものです。
クラミジアに感染していない人とのセックスやディープキスでは感染する可能性はゼロですが、近年はクラミジアに感染している人が増えているので注意が必要です。
感染率が高い感染症なのでパートナーが感染している場合は高確率で自身も感染しています。
クラミジア感染症自体は命に関わる症状になることはほとんどありませんが、他の性感染症の発症率を高めてしまいます。
性感染症の中には命に関わるような病気もあるので、症状が弱い段階でしっかりとした治療をしておくことをオススメします。
コメントを残す