性別:女性
性病に感染した年齢:28歳
感染した性病:膣カンジダ症
当時私は仕事が原因で慢性的に疲労感のある状態でしたが、風邪や病気などにはほとんどかからず、身体自体は至って健康でした。
そんな中、ある男性とお付き合いするようになり性交の機会を持ちました。コンドームによる避妊はしましたし、ごくノーマルな性交だったと思います。
ですが、その性交から数週間ほどで陰部のかゆみとおりもののニオイが気になってきました。
ただ、もともとおりものの量が多めなのと、生理前だからニオイがあるのかなと考えたのとであまり深く気にはしていませんでした。
それから生理が終わってもずっとかゆみとニオイが気になり何かがおかしいと思うようになりました。タイミング的にも前回の性交後から症状が出ているので、ここで初めて「性病かな」と思い情報を調べてみました。
鏡で陰部を確認してみましたが、掻いてしまうせいで少し赤みがあるものの水疱などの症状は見られませんでした。
そのため、性病ではなくてたまたま乾燥によるかゆみが陰部に出ているだけかな?などと呑気に考えてしまいました。
それからはデリケートゾーン専用のソープを使ってみたり、パンティライナーをこまめに替えてみたり、なるべく清潔を心がけたのですが一向に症状は良くなりません。
特にかゆみは厄介で、夜かゆくて目が覚めてしまったり日中もかゆみのせいで頻繁にトイレへ行ったり、生活にも支障が出てきました。
そこでやっと私は産婦人科を受診することにしたのです。
産婦人科で症状と、それがいつ頃から続いているかを伝え、まずはすぐに内診台で検査を行いました。
医師が何をしていたのか詳細にはわかりませんが、恐らく視診や触診をしていたと思います。また「細胞を取って顕微鏡で診てみます」とも言ってくださいました。
結果、その場では異常所見が見られずその時点では膣洗浄だけして診察終了となりました。
ただ、「細胞培養検査」という後日結果の出るものがあるそうで、念のためそれをしてより詳しく調べましょうということになりました。
細胞培養検査の結果は3日間ほどで出ました。その結果「カンジダ」について陽性反応が出ていることがわかりました。私は膣カンジダ症にかかっていたということです。
その検査結果を受けて再度同じ産婦人科へ行き膣カンジダ症の治療を受けました。
治療というのは、カンジダ症を治す錠剤を膣の中へ入れるというものです。毎日薬を内服する必要などは特にありませんでした。
投薬は2週間おきに合計2回行うのが決まりと教えてもらいました。また、次の投薬までの間は普通に生活して構わないと言われました。
治療はたったそれだけなのですが膣カンジダ症は完治することは難しく、免疫力が下がった時に再発しやすいのだそうです。
なので、疲れを溜めない、適度に体を動かすなど基本的なことに気をつけてくださいと医師からアドバイスされました。
2回の投薬が終わったあと再び陰部の様子を診て治療の効果判定をしました。
私の場合は効果判定の際「陰部の赤みも引いて、顕微鏡で細胞を診てもキレイになっています」と言っていただいてひと安心…だったのですが。
その時に念のためにとしてもらった細胞培養検査ではまたしてもカンジダが陽性との結果でした。細胞培養検査の結果が思わしくなかったので、残念ながらもう1度同様の治療を行うことになりました。
「もうずっと治らなかったらどうしよう」と不安になったりしたのですが、幸い2回目の治療で膣カンジダ症は陰性になり安心しました。
ちなみに、かゆみなどの症状は1回目の投薬でかなり良くなっていました。治療自体は結局2ヶ月間ほどかかってしまいましたが、症状は投薬後すぐに楽になったのでその点は助かりました。
産婦人科医曰く、膣カンジダ症は再発しやすい病気なのだそうです。
治療から半年以上経って、今のところ再発はしていませんが、引き続き免疫力が下がらないようには気をつけています。
また、調べたところ女性から男性へカンジダが感染することは稀なようです。ですが、性感染症は私一人だけの問題でも、逆に男性一人だけの問題でもありません。
膣カンジダ症にかかったことはパートナーへも正直に話して、その原因や再発予防についても情報を共有しました。
それ以降彼なりに私の体調を気遣ってくれたり、「俺も清潔にして、元気でいなきゃ」と言ってくれるのでありがたく思います。
性病の症状は辛かったですが、これをきっかけにかかりつけの産婦人科医を見つけられたこと、パートナーと話ができたことは良かったです。
今後も専門医やパートナーの協力を得ながら、健康な性生活を続けて行きたいと思っています。
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