性別：男性
性病に感染した年齢：32歳
感染した性病：カンジダ症
お恥ずかしい話ですが、30を過ぎた歳になってもいまだに女性経験がありません。
その手のお店に行ったこともないので完全に未経験です。いわゆる童貞というやつです。
そんな私が、ガンジダ症を発症してしまうとは夢にも思いませんでした。
そもそもガンジダ症と言えば、女性のかかるものだという認識でした。
また性病といえば、そういう行為をした結果に感染するという認識が普通だと思います。
そんな状況だったのですが、ある日の夜、どうも性器が痒くて仕方ありませんでした。特に陰茎の裏側と睾丸の皮膚の部分です。
最初は「変だな」と思いながら指でかく程度だったのですが、日に日にかゆみが増し、股間全体もチクチクとした症状が出始め、皮膚も赤くなっていました。
不衛生が原因かな思い、いつもより入念に石鹸で洗い、掻き傷も治るようにと市販の傷薬を塗って症状が治まるのを期待したのですが、むしろ症状が悪化。
塗ったところから軽く汁のようなものが出ているような状態になり、さらに痛みを覚えるようになってしまいました。
それから数日痛みとかゆみで、夜も満足に眠れないほどになってしまい、これはもう病院で診てもらうしかないと思ったのですが…。
ただこの症状は「どの科で受診すればいいの？」という問題がありました。
今まで、人生一度も経験がない、股間のかゆみ。まして性器となっては、どの科が対応しているのかさっぱり分かりません。
ネットで調べると「産婦人科で」と女性前提の情報ばかりで、男性の私が診てもらうというわけにはいきません。
「泌尿器科でも診てもらえる」という情報も見つけたので、最寄りの泌尿器科で検索をすると「性感染症は、当院では診ることはできません」という文字が。
じゃあ、どこで診てもらえばいいのかと困り果てながらさらに調べると「皮膚科で診てもらえる」という情報に行き当たりました。
しかし、但し書きに「皮膚科の他に泌尿器科もやっている病院でないと診てもらえないことがある」という記載がありました。
そして、最寄りの皮膚科には泌尿器科の記載がありません。
これは八方ふさがりと思ったのですが症状が症状だけに我慢できる状態になく、駄目元で皮膚科に問い合わせてみることにしました。
すると「皮膚の症状であれば、性器でも診ます」との回答が。私は急いで皮膚科に向かい、早速診てもらうことになりました。
性器をみられるという恥ずかしさを覚えながら、医師に状況を伝えて患部を診せると「ああ、炎症が出てますね。お薬塗っておけば１週間ほどで症状は治まります。」と診断されました。
そして「洗ったり傷薬を塗るのは確かに雑菌を殺してくれるのですが、雑菌がいなくなった分ガンジダ菌が繁殖してしまうので、洗い過ぎないように気を付けてください。」とアドバイスをもらいました。
その後、ステロイド系の軟膏を処方され、1日に3回朝昼晩に患部に塗り、患部は洗い過ぎないようお湯洗い程度で済ませて経過を見ることになりました。
すると、それまで悩んでいた症状が緩和され、1週間後にはほとんど症状を覚えない程度にまで回復しました。
ただ、症状が治まったものの、完治には時間がかかるとのことで、同じ薬を1か月ほど塗る生活が続きました。
その間は、下着が軟膏でベタベタしてしまうというのもありましたが、症状が治まったのが本当に嬉しかったです。
男性の皆さん、もし同じ症状でお悩みでしたら「皮膚科」に相談してみましょう！
ちなみに、今回は皮膚症状だったので皮膚科で受診できましたが、尿道から膿がでるなど内部で起きる症状だった場合は「泌尿器科」でないと診てもらえないそうです。
どの場所に症状がでるかによって診てもらえるのか、素人にはさっぱりですが、どちらがよいのか分からない時は覚えておくといいかもしれません。
もっとも、皮膚科・泌尿器科の両方を診てもらえる病院であれば悩む必要はありませんけどね。
余談ですが、よくよく調べるとガンジダ症はストレスや疲労から免疫力が低下していると発症するケースがあるそうです。
その頃、ちょうど仕事が忙しく、知らず知らずのうちに疲労が溜まっていたのが、今回の発症の原因だったのでは…と思います。
最初はまさか性体験をしたことのない自分が性病にかかるとはと思いましたが、カンジダ症の原因になる菌は人間がもともと持っていて、それが体調の変化によって増殖して症状に現れるのだそうです。
男性で発症するのは比較的レアなケースであり女性の方が発症をしやすいということです。
ということで、セックスをしたわけでもないのに性病を発症することもあるので、そのことを頭の隅にでも入れておくと良いのではないかと思います。
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