クラミジア感染症の症状まとめ!女性男性で初期症状は異なる!

クラミジア感染症は日本で最も感染者が多い性感染症ですが、症状は様々であり知識が無いと気が付かないことも多いです。

感染者の半分以上が自覚症状が無いともいわれていますが、実際には小さな症状は表れています。

なので、しっかりと症状の知識を付けておけば、発症してすぐに気がつくということも可能です。

今回の記事では、クラミジア感染症の初期症状や症状が進行した場合はどうなるかを、男性と女性に分けて詳しく紹介をしていきます。

クラミジア感染症の症状は男性と女性で異なる!

クラミジア感染症の症状は男性と女性では異なります。

症状が異なる理由は、クラミジア感染症の主な感染箇所が性器や生殖器官などの男女固有の器官だからです。

ただし、男女が共にもっている器官(大腸や角膜など)に感染する場合もあるので、完全に症状が異なるというわけではありません。

また、感染箇所によって症状は異なるので「クラミジアに感染したら100%こんな症状が出る」というものはありません。

ここからは、男女別のクラミジア感染症の初期症状や進行した場合の症状を解説していきます。

【男性編】クラミジア感染症の初期症状

男性がクラミジアに感染した場合の潜伏期間は平均で2週間くらいです。

潜伏期間自体はそれほど長くないのですが、初期症状は軽微なものであるため感染に気がつかないケースがほとんどです。

男性がクラミジアに感染した場合の初期症状は以下のようなものです。

男性のクラミジア感染症初期症状

  • 尿道からの分泌物(膿など)
  • 軽微な残尿感
  • ペニスの先端の色が赤くなる
  • 排尿時に痛みがある
  • 尿道に痛みがある

上に紹介したのが、クラミジア感染症の男性の代表的な初期症状です。

残尿感や痛みがあるといっても軽微なものですし、前知識がなければ気が付けないことがほとんどです。

【男性編】クラミジア感染症が進行した場合の症状

クラミジア感染症は初期症状は比較的弱いものですが、症状が進行すれば明らかに異常を感じるようになります。

では、明らかに異常を感じるような症状がどのようなものかというと以下のようなものです。

男性のクラミジア感染症が進行した場合の症状

  • 尿道炎
  • 精巣上体炎

クラミジアに感染すると、患部が炎症を起こしてしまいます。

感染が長期化すると患部の炎症は広がっていき、「尿道炎」や「精巣上体炎」などの症状を引き起こします。

「尿道炎」はクラミジアに感染した男性が発症する症状としては最もメジャーなもので、漢字からも分かるように尿道に感染し炎症を起こすという症状です。

尿道炎の自覚症状としてよくあるのが、排尿時の痛みや尿道からの分泌物です。

「精巣上体炎」は陰嚢に感染した場合に発症する症状で、尿道炎と比較すると発症確率は低いです。

精巣上体炎の自覚症状としては、陰嚢が腫れて痛みを感じたり、発熱をすることがあります。

【女性編】クラミジア感染症の初期症状

女性の場合も男性の場合と同様に初期症状が弱く、自覚症状が出るまで時間がかかることが多いです。

ですが、あらかじめどのような初期症状があるのかを知っておけば、早い段階で気がつくことは可能です。

女性がクラミジアに感染した場合の初期症状は以下のようなものです。

女性のクラミジア感染症初期症状

  • おりものの増加
  • 下腹部の痛み・かゆみ
  • 陰部からの不正出血
  • セックス時の痛み

上に紹介したのがクラミジアに感染した女性の主な初期症状です。

一応、上記のような初期症状があるとされていますが、初期症状がほとんど出ないというケースも多く確認されています。

おりものの増加や不正出血に気がつくためにも、普段の状態をしっかりとチェックしておくようにすることをオススメします。

【女性編】クラミジア感染症が進行した場合の症状

初期症状が発生するようなクラミジア感染症初期は、症状も弱く身体への悪影響も小さいです。

しかし、感染を治療をすることなく症状が慢性化すると深刻な症状を発症することになります。

どのような深刻な症状を示すのかというと、以下のような症状を示します。

女性のクラミジア感染症が進行した場合の症状

  • 子宮頚管炎
  • 子宮内膜炎
  • 子宮付属器炎
  • 骨盤内腹膜炎
  • 肝周囲炎

男性の場合と比較して症状が多いことが分かります。

その理由は、女性器は男性器よりも複雑な構造をしていて多くの器官がつながっているので、感染する部位が多くなってしまうからです。

上に紹介した5つの症状は、上から順に身体の奥にクラミジアが感染していくことで発症をしていきます。

つまり、子宮頚管⇒子宮内膜⇒子宮付属器⇒骨盤内腹膜炎⇒上腹部および肝被膜へと感染が拡大していくということです。

男性の場合は症状が重症化することはほとんどありませんが、女性の場合には症状が重症化するケースが多々あります。

重症化した場合には、生殖器の機能低下によって不妊を引き起こす原因になります。

性器以外の感染にも注意!

クラミジア感染症は性器にだけ感染するものだと思っている人も多いですが、実は性器以外にも感染します。

特に最近感染が増加しているのが「のど」と「直腸」への感染です。

のどへの感染はオーラルセックス(口を利用した性行為)で感染し、直腸はアナルセックスなどによって感染します。

また、アナルセックスはしていなくても通常のセックス時に精液が肛門に流れて入っていくことで感染することもあります。

のどや直腸への感染は自覚症状がほとんど無いので、悪化するまで気がつくことが難しいです。

他にもクラミジア感染者の分泌物が目に入って感染し、結膜炎を起こすというケースもあります。

クラミジア感染症は気がつかない内に進行する!

ここまで読んていただければ分かると思いますが、クラミジア感染症は自覚症状が弱く、知らず知らずの内に進行をしていってしまう病気です。

特に女性の場合は不妊に直結するので注意が必要です。

クラミジア感染症が原因で生殖機能が弱まってしまい不妊になっている夫婦の数も多く、手遅れになってしまうケースもあります。

また、クラミジアに感染することで他の感染症(HIVなど)にかかる確率も高くなります。

なので、この記事を読んで少しでも自分の症状に疑いがある場合には、早い段階で検査を受けて感染の有無をチェックをすることをオススメします。

感染率が高い性感染症なので、放置しておくことは自分の為にも他人の為にも良いことではありません!

まとめ

クラミジア感染症は日本で最も患者数の多い性感染症ですが、その症状をしっかりと理解している人は少ないです。

死に至るようなケースがほとんど無いので軽くみられがちですが、HIVなどの危険な感染症を引き起こす温床にもなるので、軽く見てはいけないものです。

さらに、感染率は50%と非常に高確率で自覚症状も少ないことから患者数はどんどんと増加しています。

今までに多くの人とセックスを経験している場合には、クラミジア感染症に感染している可能性がかなり高いです。

性病検査はそれほどお金がかかるものではありませんし、「もしかしたら」と思い当たる人は将来のことを考えて、今すぐにでも性病検査を受けることをオススメします。

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