尖圭コンジローマは症状が他の性感染症が異なるので治療方法も独特の治療方法をとります。
性感染症で病院に行くのは不安な人も多いと思います。
ですが、性感染症は放置をしていて治るものではありませんし、悪化する可能性も非常に高いです。
実際のところ、尖圭コンジローマの検査や治療は怖いものではありませんし、それほど不安に思うことはありません。
今回の記事では尖圭コンジローマの治療方法や検査方法や使用する薬などについて詳しく解説をしていきます。
尖圭コンジローマの検査方法とは?
尖圭コンジローマの検査方法は基本的に視診(症状を見て判断する診断方法)がメインになります。
視診以外では触診による検査も行われることがありますが、やはりメインは視診です。
尖形コンジローマは性器や性器周辺の皮膚にイボができるという症状なので、典型的な症状であれば医師は簡単に見抜くことができます。
しかしながら、尖圭コンジローマの原因となるウイルスや人との相性によっては医師でも簡単には分からない場合もあります。
分かりにくい場合には触診が行われますが、それでもハッキリとは分からないケースもあります。
例えばクラミジア感染症であれば、尿検査やおりもの検査でハッキリとした結果を知ることができますが、尖圭コンジローマはハッキリと分からないケースもあるということですね。
男性と女性では診断難易度が異なる!
実は、男性と女性で検査の精度に差がでることがあります。
どうして男性と女性で検査の精度に差が出る理由は、女性の場合はウイルスの検出が簡単であるのに対して、男性の場合はウイルスの検出が難しいからです。
女性の場合はおりものを検体とすることでウイルス検査が可能なのですが、男性の場合は検体を採取することが難しいです。
尿道に感染するような性感染症であれば尿検査をすれば良いのですが、尖圭コンジローマは皮膚に感染する性感染症であるため男性の場合は検体を採取することができません。
ということで、基本的に男性の場合は尖圭コンジローマのウイルス検査を受けることができません。
男性の場合には尖圭コンジローマの原因ウイルスに感染していても、イボができるなどの症状が現れていない場合には検査をする方法が無いということですね。
尖圭コンジローマの治療方法とは?
尖圭コンジローマの治療方法は対処のアプローチ方法によって2つに分けられます。
そのアプローチ方法とは「ウイルス自体を除去する方法」と「外科手術によってイボを取り除く」という方法の2つです。
症状が重い場合には、イボを外科手術によって除去した後に抗ウイルス作用を持つクリームを患部に塗るという手法がとられます。
外科手術と聞くと大変な治療をイメージするかもしれませんが、イボの状態があまりにもヒドくなければ簡単な手術ですんでしまいます。
外科手術の方法としては「冷凍凝固法」「レーザー除去法」「電気焼灼法」などがあります。
感じからもある程度どのような方法かは分かるとは思いますが、簡単にだけ説明をしておきます。
- 冷凍凝固法⇒液体窒素でイボを凍結させて除去する
- レーザー除去法⇒レーザーでイボを焼いて切除する
- 電気焼灼法⇒電気メスでレーザーを焼いて切除する
このような外科的な方法でイボの切除を行った場合には、抗ウイルス作用のあるクリームを塗るなどして症状の再発を防ぎます。
尖圭コンジローマは再発率が高い病気なのでイボができなくなったからといって完治したということにはなりません。
ということで、イボができなくなってもしばらくは様子見をしながらしっかりと治療をするようにしましょう!
尖圭コンジローマではどんな薬を使う?
尖圭コンジローマの治療の際によく使用されるのが「ベセルナクリーム」です。
ベセルナクリームはアメリカで開発された薬で、2007年頃に日本で使用可能になっています。
ベセルナクリームは患部に塗ることでウイルスに対する免疫を作るという効果が得られます。
2007年以前の尖圭コンジローマの治療法は、イボを物理的に切り取ってから本人の免疫力に期待する方法でした。
なので何度も再発を繰り返すというケースがありました。
しかしながら、ベセルナクリームの使用によって尖圭コンジローマの再発確率は低くなりました。
ただし、物理的な治療と異なり、ウイルス免疫を獲得するまでには時間がかかります。
治療の際には2ヶ月程度ベセルナクリームを塗り続ける必要があるので、医師の言いつけを守ってしっかりと定期的に塗る必要があります。
まとめ
急に性器周辺にイボができた場合には不安になると思います。
性感染症はデリケートな問題ではありますが、不安な状態で放置をしておくことは肉体的にも精神的にも良いことではありません。
しかしながら、尖圭コンジローマの検査や治療は上で紹介したように非常に簡単なものです。
なので、検査や治療にそれほど不安に感じる必要はありません!
ということで、感染の疑いがあれば、すぐにでも検査を受けることをオススメします!
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