
梅毒は重症化することが少ない性感染症ですが重症化すると非常に危険な性感染症です。
また、日本での梅毒感染者数は年々増えていることが確認されています。
感染者数が増加しているということは、自分自身が感染している可能性や感染する可能性が高いということです。
ということで、梅毒の感染経路や感染原因を知っておくことは、自身の身を守る為に重要なことです。
今回の記事では、梅毒の感染経路や感染原因、感染率などについて詳しく解説をしていきます。
梅毒の感染原因について
梅毒に感染する原因は「トレポネーマ・パリダム」という細菌が体内に入り込んでしまうことです。
このトレポネーマ・パリダムが体内で増殖して毒素を作り出したりすることで、梅毒の症状は悪化していきます。
梅毒は重症化するまでに比較的長時間を要する性感染症であり、重症化するまでに治療をすることで簡単に完治させることが可能です。
ちなみに、梅毒は重症化すると脳や脊髄や神経の機能が損なわれ、日常生活を送ることが困難になることもあります。
梅毒の感染経路について
梅毒の感染経路のほとんどが「トレポネーマ・パリダムの感染者との性行為」によるものです。
冒頭にも書いたように、梅毒の感染者(トレポネーマ・パリダムの感染者)は年々増加しているので、性行為によって感染する確率が高い社会になってきています。
通常の性行為以外で感染するケースも多く、口を用いた性行為であるオーラルセックス(フェラチオやクンニリングス)、肛門性交(アナルセックス)、ディープキスなどで感染する人もいます。
基本的に、トレポネーマ・パリダムは粘膜や皮膚などにある傷から体内に侵入してきます。
セックスで最も他者と接触しやすいのが性器なので、セックスによって傷のついた性器から感染するケースが最も多いです。
肛門性交は感染確率が高い!
実は、梅毒感染者の中で多いのがアナルセックスの経験がある方です。
特にアナルセックスの経験者が多いゲイの方の場合は、梅毒の感染者が非常に多いです。
アナルセックスをする人の梅毒感染者が多い理由は2つあり「肛門が傷つきやすい」ことと「コンドームを使わない人が多い」からです。
特にゲイカップルでコンドームを利用する方が少ないので、ゲイの方の感染者数の割合が大きいものになっています。
さらに梅毒に感染しているゲイの方が多いことも、ゲイの方の感染者数を増やす一因となっています。
統計データによれば、国内の梅毒感染者数の約40%がゲイの方であるということが判明しています。
件数は少ないが母子感染もある!
生まれてくる赤ちゃんが先天的に梅毒に感染しているというケースもあります。
これは、母親が梅毒に感染している場合に起こる現象です(母子感染)。
基本的に、日本では産婦人科で梅毒に感染していないかどうかを確認するので、梅毒に感染した状態で出産をするケースは少ないです。
ですが、梅毒の検査後に梅毒に感染してしまった場合には、母子感染を引き起こす可能性があります。
赤ちゃんが梅毒に感染すると、免疫力の弱い赤ちゃんは重篤な症状を引き起こしてしまうこともあります。
梅毒の感染率について
梅毒の感染率は高く、感染者と性行為をした場合には30%~40%くらいの確率で梅毒に感染します。
これは1度の性行為で感染する確率なので、感染率は非常に高いと言えるでしょう。
特定のパートナーがいて、一方が梅毒に感染している場合には、高い確率でもう一方も梅毒に感染しています。
もしも自身の梅毒感染が判明したら、パートナーもしっかりと検査を受けるようにしましょう!
梅毒の予防方法について
梅毒を予防する手段として、最も有効なのが「コンドームを使用すること」です。
基本的に、梅毒の感染経路は感染者の体液との接触によるものなので、セックスをする際にコンドームを使用することで、感染確率は大幅に低下させることができます。
ですが、オーラルセックスの際にコンドームを使用しないという人は多いです。
オーラルセックスでは梅毒が喉に感染する可能性があるので、妊娠の可能性が無いからといってコンドームをしないのは危険です。
また、喉に梅毒が感染している人とキスをすることで感染する可能性もあります。
ということで、性行為時にコンドームを使用したとしても、梅毒の完全を完全に抑えることは難しいです。
しかし、コンドームを使用することで感染する確率は確実に低下します。
特に、不特定多数の方と性行為をする場合には、コンドーム利用して性感染症の予防をするようにしましょう!
まとめ
梅毒は悪化すると非常に危険な性感染症ですが、早期に治療を行えば危険度は低いです。
また、早期発見の場合には治療も簡単なもので、病院に数回通院するだけで完治させることが可能です。
ということで、梅毒に感染している疑いがあれば、まずは検査を受けることが何よりも大切です。
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