
梅毒に感染している可能性があれば、まずは検査を受ける必要があります。
梅毒は放置をしていると死に至る可能性のある病気ですし、重症化すると本当に危険な病気です。
現在、日本では医療の進歩によって梅毒が重症化する可能性は非常に低いです。
梅毒が重症化する確率が低くなっている理由は、早い段階で治療を受けられる環境が整っているからです。
せっかく良い環境にあるのですから、疑いがあるのであれば検査や治療をしっかりと受けるようにしましょう。
今回の記事では、梅毒の検査方法や治療方法、治療に使われる薬について詳しく解説をしていきます。
梅毒の検査方法について
梅毒とは「トレポネーマ・パリダム」という細菌に感染することで発症する病気です。
この細菌は細菌の保持者と性行為によって感染します。
ということで、梅毒の検査はトレポネーマ・パリダムが体内に存在しているかどうかということを調べることになります。
梅毒の検査のアプローチ方法は2種類あり、それは「病原菌を直接検出する方法」と「血清中の抗体を検出する方法」の2つです。
検査方法の簡単さや正確さから、現在では血清を用いた検査方法が主流になっています。
血液と梅毒の抗体を混ぜあわせることによって、少量の血液があれば簡単に高精度で検査することができるのが、血清を利用する検査の大きなメリットです。
梅毒の検査はどこで受けられる?
梅毒の検査は、病院かもしくは性病検査キットを利用することで受けることができます。
性病検査キットとは、インターネットで検査キットを購入して、検査キットで検体を採取して専門機関に送付することで、簡単に性病検査が受けられるというものです。
梅毒であれば、検査キットに付属されている簡単な血液採取キットを使って血液を採取し、検査機関に送付することで感染の有無を知ることができます。
性病検査キットは病院に行く必要が無く、低価格で病院と同じ精度の検査を受けられることから、多くの人に利用をされています。
また、性病検査キットは匿名で検査を受けられるのでデリケート問題である性病を誰にも知られずに検査できるというメリットもあります。
ちなみに、病院で梅毒の検査を受ける場合には、男性であれば泌尿器科か性病科、女性であれば婦人科か性病科に受診をしましょう。
梅毒の治療方法について
梅毒の治療方法については、症状が進行していない場合には服薬か注射で簡単に完治します。
原因菌であるトレポネーマ・パリダムを殺すことができるような抗生物質薬を服薬か注射をすることで、治療をするのが有効とされています。
あまりにも症状が重症化していない限りは、抗生物質をしばらく服用することで梅毒は完治します。
症状が軽ければ簡単に治療することができますが、放置をしていると重症化してしまいますし、HIVなどの治療が難しい性感染症にかかる確率も上昇するので早めに治療を行うことが大切です。
梅毒の治療薬について
数百年前までは梅毒には治療薬が無かったので不治の病として恐れられていました。
しかし現在では、抗生物質が発見され、梅毒で死んでしまったり重症化するようなケースは先進国では稀なものになりました。
梅毒の治療薬として良く利用されるのが抗生物質の「ペニシリン」です。
「ペニシリン」という名前を聞いたことがある人も多いと思いますが、この薬は世界で始めて見つかった抗生物質です(中学校の授業で習います)。
ペニシリンが見つかってからは梅毒で死亡する人は激減して、もはや不治の病では無くなりました。
100年近い過去に発見されたペニシリンは、現在でも梅毒に最も有効な治療薬として利用されています。
また、抗生物質は梅毒以外の病気でも使用されることが多々あるため、他の病気で抗生物質を利用した際に梅毒に感染していることを知らずに完治しているケースもあります。
まとめ
梅毒は検査・治療がともに非常に簡単な性感染症です。
現在では病院に行かずとも病院と同レベルの検査を受けることができる環境も整っていますし、誰にも知られず匿名で検査を受けることもできます。
現在、日本での梅毒感染者数は年々増えているので、性行為によって感染する確率も高くなっています。
梅毒は命に関わる病気ですし、他の危険な性感染症の感染確率も高めるため、早期発見・早期治療が大切です。
ということで、感染の疑いがあるのであれば、今すぐにでも検査・治療を受けるようにしましょう!
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