カンジダ症・カンジダ膣炎は多くの女性が経験する病気です。
しかし「カンジダ」という名前を聞いたことはあっても、どんな症状かは知らないという人も多いと思います。
カンジダはそれほど危険な病気ではありませんが、放置していると他の危険な性感染症を併発する可能性が高くなります。
ということで、カンジダの症状をしっかりと知っておき正しい対処をすることはとても大切なことです。
今回の記事では、カンジダ症・カンジダ膣炎の症状について詳しく解説をしていきます。
カンジダ症・カンジダ膣炎ってどんな病気
カンジダ症は菌類である「カンジダ(Candida)」に感染することで発症する感染症です。
特に女性の膣に感染することが多いので「カンジダ」というだけで膣カンジダ症のことを指すこともあります。
このカンジダ症は性感染症の1つに分類されていますが、クラミジアなどのメジャーな性感染症とは少し変わった部分があります。
それは、カンジダ症は他者から感染せずとも発症するということです。
性行為無しでもカンジダ症は発症する!
どういうことかと言うと、そもそも人間の体内にはカンジダが生息しているので、他人から感染しなくても勝手に発症するのです。
平常時であればカンジダは悪さをすることはないのですが、いろいろな要因によって活発化して増殖し、カンジダ症を発症させます。
性行為によってカンジダ症を発症するケースもありますが、カンジダ症を発症させる原因としてはマイナーなケースで全体の10%以下となっています。
つまり、90%のカンジダ症は性行為が無くとも発症するということです。
ちなみに、カンジダ症は男性にも発症することがありますが、数としては非常に少ないので女性の特有の病気と考えてもよいでしょう。
カンジダ症・カンジダ膣炎の症状とは?
カンジダ症を発症した際に表れる代表的な症状は4つです。
その4つの代表的な症状というのは以下のようなものです!
- 陰部の強いかゆみ
- ヨーグルト状のオリモノ
- 陰部の腫れや痛み
- 性交時の痛み
カンジダ症になった場合には上記のような症状を感じるケースが非常に多いです。
ここからは上記の4つの症状についてそれぞれ詳しく紹介・解説をしていきます。
陰部の強いかゆみ
カンジダ症を発症した場合に最も表れやすい症状が「陰部のかゆみ」です。
陰部のかゆみはカンジダが増殖して症状が進行するにつれて強くなる傾向があります
症状がかなり進行してくると、我慢できないレベルのかゆみを感じるようになる人もいます。
また、カンジダ症は陰部のかゆみを感じる人が多いのですが必ずかゆみを伴うわけではなく、症状が進行しても全くかゆみを感じないという人もいます。
ヨーグルト状のオリモノ
カンジダが膣の奥で増殖した場合にはオリモノに異変が表れるケースが多いです。
オリモノの変化は人によって差異がありますが、典型的な変化がオリモノがヨーグルト状に変化するという症状です。
ヨーグルトのような白色でドロドロとしたオリモノに変化した場合には、カンジダ症を発症している可能性があります。
色については完全な白色ではなく、白色に少し黄色が入ったクリーム色のような色になるケースも多いです。
陰部の腫れや痛み
カンジダが膣の入り口や外陰部で増殖をした場合には、陰部が腫れたり痛みを感じたりすることがあります。
カンジダが増殖することによって患部が炎症を起こすので、患部が腫れてヒリヒリしたような痛みを感じることが多いです。
また、尿道付近が炎症を起こすと、おしっこの時に痛みを感じるようになるケースもあります。
性交時の痛み
カンジダが膣内で増殖した場合は、患部が炎症を引き起こすことになります。
膣が炎症を起こした状態でセックスをすれば、患部とペニスがこすれることによって痛みを感じるようになります。
膣の奥でカンジダが増殖している場合には、炎症を起こした部分とペニスがこすれにくいので性交時にも痛みを感じないことがあります。
また、炎症が弱い場合には膣の入り口がカンジダに感染していていも痛みを感じないこともあります。
カンジダ症・カンジダ膣炎が悪化した場合どうなる?
基本的にカンジダ症が悪化したとしても、カンジダ症自体で命に関わる症状に発展することはありません。
治療もそれほど難しいものではありませんし、症状はかゆみがあったり、痛みがあったりと日常生活で少々困るという程度のものです。
しかし、注意をしたいのは、カンジダ症を発症していると他の危険な性感染症に感染してしまう確率が非常に高くなるということです。
数ある性感染症の中には、HIV(エイズ)のように命に直接関わるようなものもあります。
なので、症状が弱いからといってカンジダ症を放置しておくのは危険です。
また、膣内環境が悪い状態になり、妊娠する可能性が低下してしまうことに繋がるので、妊活をしている人は注意をしておくようにしましょう!
カンジダ症・カンジダ膣炎と症状の有無について
カンジダ症を発症した場合に起こる症状を解説しましたが、発症をすれば必ずこういった症状が表れるというものはありません。
上に紹介した4つの症状が全く表れなくても、カンジダ症を発症していることはあります。
しかし、オリモノの変化は日頃から状態をチェックをしていれば、早期に異変に気がつくことができるケースもあります。
女性の身体は男性と比較してデリケートにできているので、日頃から健康状態をチェックして病気を早期に気がつけるように心がけることをオススメします!
まとめ
カンジダ症は女性にとって非常にポピュラーな感染症です。
上にも書きましたが、カンジダ症自体はそれほど危険な病気ではありません。
しかし、他の危険な性感染症の感染確率を高くしてしまうという点を考慮すると、放置していて良いものではありません。
もし、カンジダ症と思われる症状があれば、早い段階で検査・治療を受けるようにしましょう!
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