カンジダ症は性器だけに感染する病気だと思っている人は多いです。
ですが、実はカンジダ症は性器だけの病気ではなく「口腔」にも感染することがあります。
口の中にピリピリした痛みを感じたら、口腔カンジダ症の可能性があります。
今回の記事では、口腔カンジダ症の症状や特徴、治療法などについて解説をしていきます。
口腔カンジダ症ってどんな病気?
口腔カンジダ症は、口の中で菌類の一種である「カンジダ菌」が異常に繁殖することで発症する病気です。
カンジダ症が口で起こるケースは、性器で起こるケースと比較して少ないです。
性器のカンジダ症と区別するために、口で発症したカンジダ症は「口腔カンジダ症」と呼ばれます。
カンジダ菌はカビの1種なので、口腔カンジダ症は「口腔内にカビが生える病気」と説明される場合もあります。
口腔カンジダ症の症状とは!
口腔カンジダ症を発症した場合は、口内にカビが生えたような状態になります。
カビが生えて口内の細菌バランスが崩れ、口内環境が悪くなることにより、口角炎や口内炎を引き起こします。
また、舌が腫れたりするなどの症状が表れる場合もあります。
口内にカビが生えると言っても、見た目では分からないような口腔カンジダ症もあるので注意が必要です。
口腔カンジダ症の検査方法
病院で口腔カンジダ症の検査をする場合には、どういった検査方法を用いるのでしょうか?
検査方法は非常に簡単で、口の中の粘液を採取して培養検査をするだけです。
カンジダ菌だけを特異的に培養することができる環境を作り出して、そこで口内粘液を数時間おいておきます。
もしも口内粘液にカンジダ菌が含まれていれば、カンジダ菌が培養されて口腔にカンジダ菌が感染していることがわかります。
非常に簡単な検査なので、費用もほとんどかかりませんし痛みもありません。
口腔カンジダ症の治療方法
口腔カンジダ症の治療においては、口腔に繁殖したカンジダ菌を駆除することを目指します。
カンジダ菌を駆除するためには、カンジダ菌の繁殖を抑えることができる薬を利用します。
薬の種類は内服薬やシロップや軟膏など様々な種類があります。
診断の結果にもとづいて、症状の重さや他の病気、身体の状態などを考慮して薬が処方されます。
口腔カンジダ症の原因と予防方法
口腔カンジダ症を発症する原因はカンジダ菌が口内で繁殖することです。
ですが、口内環境が普通の状態であればカンジダ菌が大量に繁殖することはほとんどありません。
では、どういった場合に口内でカンジダ菌が繁殖するのでしょうか?
口内でカンジダ菌が増殖してしまう原因は下のようなものです。
- 免疫力の低下
- 抗生物質の服用
- 唾液の減少
免疫力が低下すると、普段は抑えられている細菌が活性化してしまいます。
また、抗生物質は有害なウイルスや細菌の活性化を抑えるために有効なのですが、使いすぎは身体に有用な細菌の活動も抑えてします。
唾液には粘膜の抵抗力を高める効果があるので、唾液が減少するということは抵抗力の低下に繋がります。
まとめ
口腔カンジダ症は性器に感染するカンジダ症と比較すると、あまりメジャーではない感染症です。
単なる口内炎だと思って放置していると、口腔でカンジダ菌が増殖して悪化・進行してしまうこともあります。
口の中を見るという習慣を持っていない人は多いですが、口の中が痛いと思ったら鏡で口の状態を確認してみると良いでしょう。
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