エイズ/HIVの治療方法とは！病気が完治することは無い？

日本では性教育が不十分であり、HIV/エイズについて十分な知識を持っている人は少ないです。

HIV/エイズは発見されてからしばらくは不治の病とされていて、対処不能な病気でしたが、現代では医学の進歩によって対処は可能になっています。

では、HIV/エイズの治療にはどのような方法があるのでしょうか？

今回の記事では、HIV/エイズの治療方法について詳しく解説をしていき、合わせて完治の有無についても紹介していきます。

HIV/エイズは完治するの？

HIV/エイズの治療方法を解説する前に、HIV/エイズは完治をするのかどうかということについて解説をしていきます。

結論から言うと、HIV/エイズは一度感染をしてしまうと現代医学では完治させることはできません。

HIV/エイズは世界中で感染規模が拡大している病気なので、多くの研究者に研究されている病気なのですが、未だ特効薬やワクチンの開発には成功していません。

しかし、遺伝子解析などの技術が急速に進んでいることもあり、数年後には完治も可能な病気であるとも言われています。

ただし、少なくもと現在は完治させるような治療法はまだ見つかっていないので、HIV/エイズに感染しないように予防をするというのが最も効果的な方法になっています。

HIV/エイズは完治させることはできませんが、適切な治療を行うことで病状の進行を抑えることは可能です。

HIV/エイズは身体のなかでウイルスが増殖し、人体の免疫力を低下させるという病気なのですが、ウイルスの増殖を抑える薬を飲むことで病気の進行を抑えられるのです。

ただし、ウイルスが大量に増殖してしまった後に薬を飲んでも効果が薄くなってしまうので、早期発見が必要な病気となっています。

ウイルスの感染を初期段階で知ることができれば、定期的な服薬は必要ですが、一般の人と変わらない生活を送ることもできます。

HIV/エイズは潜伏期間が比較的長い病気で、症状があらわれ始めたときにはもう手遅れというケースもあります。

ということで、わずかでも感染の可能性があれば早めに感染の有無を知るために検査を受けることが重要になってきます。

HIV/エイズは服薬によってウイルスの増殖を抑えて症状の進行を抑えることができます。

ですが、HIVの抗ウイルス剤には欠点や副作用もあります。

実は、服薬を続けることでウイルスが薬に対する耐性を持ってしまい効果が薄れていってしまうのです。

なので、薬を複数種類欠かさず飲んでウイルスを抑え続けることが必要ですし、病院での定期的な検査も必要になります。

ウイルスの耐性獲得や突然変異のサイクルは早いので、それに合わせて薬も最適なものに変えていく必要があるのです。

HIV/エイズの薬は定期的な服用が必要になりますが、効果が強いものについては副作用も強くなります。

薬の効果で強制的にウイルスの増殖を抑えるということは、身体の中の機能を外的な要因で乱すことになります。

たとえば、抗インフルエンザ薬のタミフルなどでも副作用の問題が報道されたのは記憶に新しいことだと思います。

ただし、HIV/エイズの抗ウイルス剤は開発と研究の進歩によって副作用が抑えられたものも開発さています。

10年前までは非常に副作用が強い薬なども使用されていましたが、現在では副作用がほとんど無いような薬も開発さています。

HIV/エイズは薬を定期的に服用する必要があるため、薬代だけでも毎月十万円以上超える方もいます。

しかし、日本ではHIV/エイズについては障害者として治療費が補助されるようになっているので、出費はそれほど大きなものにはなりません。

ただし、それは症状が軽い場合であり、症状が重い場合は薬代以外にも必要なものが増えて財布を圧迫する可能性があります。

治療費についても感染を初期に知ることで大きく抑えることができるので、金銭的な面で見てもHIV/エイズの早期発見は大切なことであるといえるでしょう。

HIV/エイズは感染を早期に発見することができれば、定期的な薬の服用が必要という点を除けば普通の生活をすることが可能な病気です。

ですが、一度ウイルスが増殖してしまい、症状が進行をしてしまうと、治療は難しくなってしまいます。

この記事で何度も書きましたが、HIV/エイズは早期発見が非常に重要な病気です。

感染の疑いがあるのであれば、不安なままにしておくのではなく、いち早く検査を受けて感染の有無を確かめるようにしましょう。