エイズ/HIVの感染経路を知って予防!性交以外での感染もある!

エイズHIVの感染経路を知って予防

エイス/HIVの感染経路を理解しておくことはエイズ/HIVを予防することにとって非常に大切なことです。

日本では性教育が十分ではない上に性行為の若年化が進んでいることで、若年層の性病感染は年々増えていっています。

エイズ/HIVは発症してしまうと命に関わる病気ですし、知識がないと知らない内に他人に感染させてしまうことにもなります。

今回の記事では、エイズ/HIVの感染経路を解説し、予防する方法も合わせて紹介していきます。

エイズ/HIVの主な感染経路

エイズ/HIVの主な感染経路としては以下の3つのものが挙げられます。

  • 母子感染
  • 血液感染
  • 性行為感染

エイズ感染の原因となるHIVウイルスは非常に弱いウイルスなので、インフルエンザウイルスのように空気感染することはありません。

接触感染の可能性もゼロではありませんが、性行為のようにかなり濃厚な接触がなければ基本的には接触感染はありません。

また、主に上記の3つの感染経路があるということを書きましたが、日本は医療が発達しているので母子感染、血液感染することは非常に稀です。

日本人のエイズ/HIV感染の経路として最も多いのが性行為による感染であり、感染理由全体の9割以上が性行為によるものです。

では、ここからは上の3つの感染経路についてそれぞれ詳しく解説していきます。

母子感染

母子感染というのは、母親がエイズ/HIVに感染している場合に出産時に子供に感染するケースのことを指します。

後進国のように医療が発達していない国では、まだまだ母子感染による感染拡大が見られますが、現代日本では母子感染はほとんどありません。

ですが、これは妊娠初期から適切な検査・処置をしているからであって、検査・処置を怠ってしまえば母子感染の可能性は高まります。

産婦人科では妊娠初期にエイズ/HIVの検査が行わて、陽性と診断されれば抗HIV薬の使用や帝王切開による出産などを行われることになります。

妊娠初期に母体のHIV感染が判明すれば、母子感染を高い確率で防止することができます。

ということで、妊娠したかもと思ったらなるべく早い段階で病院に行くようにしましょう。

血液感染

血液感染では具体的にどのような事例があるのかというと「輸血」や「注射器の使い回し」などがメジャーなものですね。

日本で使用されている輸血用の血液はHIV検査が行われているので、輸血は基本的には安全と言ってよいです。

ただし、検査でも分からない量の微少のウイルスが含まれていた場合もあるため、100%安全であるとは言えません。

輸血用の血液から完全にHIVウイルスを除去することは難しいので、この点に関しては目をつむるしか無いと言えるでしょう。

また、注射器の使い回しは過去の病院などではあった事例ですが、現在ではまともな病院では当然そのようなことは行われていません。

注射器による感染が見られるのは複数人で違法な薬物を利用するなどの、かなりレアなケースなものです。

普通の生活をしている人にとっては、注射器の使い回しについては気にすることの無いポイントでしょう。

また、HIV感染者とカミソリや歯ブラシなどを共用した場合にも低確率で感染してしまうこともあります。

感染経路を断つためにも、血液に接触する可能性のあるものは自分専用のものを持ち、他人のものを使用しないようにしましょう。

性行為感染

性行為によるエイズ/HIVの感染は上にも書いたように、日本人の感染理由の9割以上を占める感染経路です。

エイズ/HIVは弱いウイルスなので、軽いキスや回し飲みやどで感染することはほぼありません。

ということで、日本においての大半のエイズ/HIVの感染はセックスのような濃厚な接触によってのみ感染すると理解しておけば良いでしょう。

では、セックスの際にどのようにしてエイズ/HIVに感染するのかというと、それは「粘膜」や「傷」からHIVウイルスが体内に侵入することが主な感染経路です。

例えば、正常な皮膚の上にHIV感染者の血液が付着したとしても、HIVに感染するリスクはほとんどありません。

ですが、皮膚に傷があったり、粘膜が薄い部分にHIVウイルスが付着した場合には、感染する可能性が一気に高くなるということですね。

激しい性行為では皮膚に小さな傷ができることもありますし、そもそも性器は粘膜が露出している場所なので感染しやすくなっています。

特に女性の場合は膣の構造的に粘膜が露出している範囲が広いので、男性と比較して感染確率が高いです。

特に注意が必要な性行為とは!

エイズ/HIVの感染において、性行為の中でも特に注意が必要なのがアナルセックスです。

エイズ/HIVは男性の同性愛者に感染が多いということが知られていますが、これはアナルセックスがエイズに感染しやすい性交であることが原因の1つです。

肛門付近は粘膜が非常に薄く、簡単に傷がついてしまうような構造をしています。

性行為の多様化によって、近年ではアナルセックスを行うカップルも増えてきています。

また、アナルセックスの場合にはコンドームを使用しない方が多いので、血液が接触する可能性が上昇して感染確率がさらに高くなるという傾向にあります。

逆に口を使った性行為(クンニリングスやフェラチオ)の場合は、比較的感染確率が低いとされています(もちろん感染確率がゼロというわけではないので注意は必要です)

エイズ/HIVの予防方法について

エイズ/HIVの予防方法として最も適切なのは、不特定多数の方との性行為を避けることです。

不特定多数の方と性行為をする場合、その相手も不特定多数の方と性行為を行っている可能性が高く、今までの経験者の中に1人でも感染者がいた場合には、そこから連鎖的に感染する可能性があります。

感染経路を断つ為にも、不特定多数の方との性行為は避けることが無難であるといえるでしょう。

また、コンドームを使用することもエイズ/HIVを予防する上で非常に有効な方法の1つです。

エイズ/HIVは性器同士が直接触れることによって感染するケースが最も多いです。

コンドームはこの性器同士の直接の接触を防止することができるので、エイズ/HIVの感染確率を大きく低下させることができます。

もちろん、コンドームを付けていれば100%感染しないというわけではないですが、感染確率は劇的に下げることができます。

コンドームは避妊だけでなく、性病の感染も防いでくれる非常に大切アイテムです。

妊娠の予定が無いのであれば、コンドームを必ず利用するというようにすれば性病感染リスクを最小限にすることができるのでおすすめです。

国外旅行での治療には注意

特別な状況ではありますが、国外旅行の際に体調不良になった場合には多少の注意が必要です。

衛生的に難があるような国の病院で治療を受ける際にはエイズ/HIVに感染してしまうケースもあります。

レアなケースではありますが、国外旅行に行く際にはなるべく事故や怪我をしないように行動する方が良いでしょう。

開放的になりがちですが、自分の身を守るためにも慣れない地では慎重に行動することをおすすめします。

まとめ

基本的に国内で生活してる場合には、エイズ/HIV感染の機会はほとんど性行為に限定されます。

また、HIVウイルスは弱いウイルスなので性行為時にしっかりと対策をしておけば、感染の確率は激減させることができます。

現代の医学ではエイズ/HIVは感染が早期発見ができれば進行を遅らせることができ、場合によってはウイルスの増殖をほとんど押さえ込むことも可能です。

感染経路を知った上でエイズ/HIVの感染に心当たりがあるのであれば、今すぐにでも病院に行くか性病検査キットを使うなど、対処を行うようにしましょう。

自分の身体を守れるのは自分だけなので、予防や感染の確認はしっかりと行うことをおすすめします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です